「白に色づく」のはなし


こんにちは。

好きな色は紫です。井上瑠菜です。



12月11日をもちまして、露と枕旗揚げ試演会『白に色づく』、無事終演いたしました。

ご来場くださった皆様、携わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。

(スチール撮影:谷水更様)


さて。
ご来場いただいた皆様も、いただいていない皆様にも。
少しばかり、『白に色づく』のお話をさせていただきたいと思います。


このお話を書くに当たって、ある人との大切な思い出があります。

中学生のある日のこと。
その人と、話した夜のこと。

私はその人のことを、普通じゃないと思っていました。
皆と違うし、とにかくこの世が生き辛そうだと思っていました。
でも、あの日、
何を話したのかなんて覚えてないけど、
笑いながら目を伏せたその人の顔が、頭にこびりついて今でも忘れられません。

自分を理解されない苦しさとか、生き辛さとか、その人の感じてきた全てにボディブローくらった気分でした。

何だか悔しくて泣いてしまった気がします。
私もその一員だったこと。傷つけた一人だということ。今でも傷つけてしまっているかもしれないこと。



私は違う、と思っていました。
でも前提として「普通じゃない」と思っていて、それだけで私には罪があるのだと感じさせられました。
言葉ではない。その人の、一瞬見せた、あの表情だけで。

今回、この思いがどれだけ描ききれたか、自分の実力不足を痛感しておりますが、
今あるすべてを使って表現させていただきました。

私はあの作品の、わからなさ、不明瞭さを何より愛したいと思っています。
お楽しみいただていたら、この上なく嬉しく思います。





最後に。
いつもありがとう。あなたは普通の、私にとって大切な人です。



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